ガジェットのコツ

電源タップの機能まとめ【選び方の基礎知識】

この記事は約6分で読めます。

在宅ワークやガジェットの増加で、電源タップは欠かせないアイテムになりました。

ただ、雷ガード、USB付き、個別スイッチなど、機能が多くて何を選べばいいか迷いますよね。

この記事では、電源タップの主要な機能と選ぶ際のポイントを整理しました。

デスク周りの電源環境を整えたい方の参考になれば幸いです。

コンセント口数・配置

電源タップの基本は「何口あるか」です。

ただし、口数だけでなく配置も重要なポイントです。

口数の目安

  • 3〜4口:デスクサイドや家電1台用にコンパクト
  • 6口:デスク周り・テレビ周りの標準的な口数
  • 8〜10口:PC周りや多くのガジェットを接続する場合

配置のパターン

  • 一列配置:スリムだが、大きなACアダプターが隣を塞ぐことがある
  • 交互配置:ACアダプターの干渉を防げる設計
  • 回転式:コンセントが個別に回転。向きを自由に調整可能

注意点

ACアダプターのサイズを考慮して選びましょう。

特にノートPCの充電器は大きいので、隣のコンセントを塞がないか確認が必要です。

「○口」と書いてあっても実際に使えるのは少ない、ということがあります。

USB充電ポート

スマホやタブレットの充電に便利なUSBポート付きの電源タップが増えています。

ACアダプターなしで直接充電できるのが魅力です。

ポートの種類

  • USB-A:従来からある端子。ほとんどのケーブルが使える
  • USB-C:最新の端子。急速充電に対応していることが多い
  • USB-A + USB-C:両方搭載。様々なデバイスに対応

出力(W数)

  • 5W(1A):スマホの通常充電
  • 10〜12W(2.4A):スマホ・タブレットの急速充電
  • 18W以上:USB PD対応の高速充電

注意点

USB付き電源タップの出力は、専用充電器より低いことが多いです。

急速充電を重視するなら、USB PD対応で18W以上出力のものを選びましょう。

また、複数ポート同時使用時は出力が分散されることがあります。

個別スイッチ

各コンセント口に独立したスイッチが付いているタイプです。

使わない機器の待機電力をカットしたり、よく抜き差しする機器をスイッチでON/OFFできます。

メリット

  • プラグを抜き差しせずにON/OFFできる
  • 待機電力をカットして節電できる
  • 使っていない機器を一目で確認できる

注意点

スイッチ部分が出っ張るので、少し場所を取ります。

また、間違えて必要な機器のスイッチを切ってしまうことも。

PC本体やNASなど常時稼働させる機器は、スイッチなしのコンセントに接続する方が安心です。

雷サージ保護(雷ガード)

雷による異常電圧(サージ)から機器を守る機能です。電源線を通じて侵入するサージを吸収・カットします。

仕組み

バリスタという部品が異常電圧を検知し、電流をアースに逃がします。通常の電圧には影響しません。

確認ポイント

  • 最大サージ電圧:2,500V以上が目安
  • 制限電圧:低いほど保護性能が高い
  • 作動表示ランプ:保護機能が生きているか確認できる

注意点

雷ガードは一度サージを吸収すると性能が低下し、いずれ機能しなくなります。

作動表示ランプが消えたら交換のサインです。

また、雷ガードがあっても直撃雷には対応できないので、雷が近い時は機器の電源を抜くのが確実です。

トラッキング防止

プラグとコンセントの間にたまったホコリが原因で発火する「トラッキング現象」を防ぐ機能です。

仕組み

プラグの刃の根本に絶縁カバー(プラスチック製)が付いています。これにより、ホコリと金属部分の接触を防ぎます。

確認ポイント

プラグの刃の根本に色付き(黒や緑が多い)のカバーがあれば、トラッキング防止プラグです。

最近の電源タップはほとんどが対応していますが、古い製品や安価な製品では非対応のこともあります。

定格容量

電源タップには「15A 125V 1500W」のように定格容量が表示されています。これは同時に使える電力の上限です。

計算方法

接続する機器の消費電力の合計が、定格容量を超えないようにします。

例えば1500W上限のタップに、ドライヤー(1200W)とパソコン(100W)を接続すると1300Wで範囲内。

さらに電気ストーブ(800W)を追加すると2100Wで容量オーバーです。

注意点

電源タップを複数連結(タコ足配線)すると、元のコンセントの容量を超えやすくなります。

容量オーバーは発熱や発火の原因になるので、消費電力の大きい機器は壁のコンセントに直接つなぐのが安全です。

コードの長さ・形状

長さの目安

  • 1m:デスク上やベッドサイドに置く場合
  • 2m:壁のコンセントから少し離れた場所に設置
  • 3m以上:部屋の反対側まで届かせたい場合

プラグの形状

  • ストレート:一般的な形状
  • L型:壁際に沿わせやすい、家具裏でも邪魔になりにくい
  • 180度回転:向きを調整できる

注意点

長すぎるコードは邪魔になりますが、ピンと張った状態で使うのも良くありません。

設置場所からコンセントまでの距離を測り、少し余裕を持った長さを選びましょう。

その他の便利な機能

マグネット付き

デスクの脚やスチールラックに貼り付けられます。床に置かずに済むので、掃除がしやすく見た目もスッキリします。

ほこり防止シャッター

プラグを挿していない差込口をシャッターで塞ぐ機能です。ホコリの侵入を防ぎ、トラッキング対策にもなります。

抜け止め(ロック機能)

プラグが簡単に抜けないようにロックできる機能です。掃除機をかける時に誤って抜いてしまうのを防げます。

デザイン・カラー

最近は木目調やインテリアになじむカラーの製品も増えています。見える場所に設置する場合は、部屋の雰囲気に合うものを選ぶと良いでしょう。

まとめ:設置場所と接続機器で選ぶ

電源タップは「口数が多くて機能が全部入り」を選べば良いわけではありません。

設置場所のスペースや接続する機器に合わせて選ぶのがポイントです。

  • デスク周り:USB付き、6口程度、個別スイッチ、マグネット付き
  • テレビ・AV機器周り:雷ガード、回転式コンセント、抜け止め
  • キッチン・洗面所:トラッキング防止、ほこり防止シャッター
  • 一時的な延長:3口程度、必要な長さのコード

この記事が、電源タップ選びの参考になれば幸いです。

おすすめ記事

【ペット用防災】ペットの写真をプリントできる保冷トートバッグを見つけた【Paws&Prep】

ガジェット選びで失敗しないコツ【初めてでも迷わない5つのポイント】

普段使いしやすい防災セットアイテム